3Dの映像に対する日本眼科医会の懸念

日本眼科医会の機関誌である「日本の眼科」の11月号(81巻11号)には3D映像の問題点と対策等が掲載されていました。
3D映像の作る仮想空間と現実空間との違いが述べられ、成人では眼精疲労、小児では斜視などが危惧されることが記されています。実際に3D映画を見た後の頭痛や眼精疲労、斜視の報告もあるようです。
画像


大雑把にいえば、現実空間でヒトが物を見る時は、距離に応じて水晶体でピントを合わせ(調節)、同時に両方の目を内寄せ(輻湊:ふくそう)ています。ところがスクリーンで3Dを見る時には目からの距離は一定なので調節は変化しないのに、スクリーンより手前や奥の3D画像を見る時は輻湊が変化します。
つまり普段の生活では調節による距離と輻湊による距離が一致しているのに、3D画像を見る時は調節と輻湊とで異なった距離を認識することになるのです。
実際、日本弱視斜視学会でも3D映像を緊急性のある研究課題として捉えているそうです。

参考
江本正喜:日本の眼科.81(11),1410,2010.
不二門尚:日本の眼科.81(11),1414,2010.
岩崎常人:日本の眼科.81(11),1420,2010.


追記
「日本の眼科」の82巻8号にその後の検証等の記事が掲載されています。


過去の関連ブログ
3Dのテレビは普及しないでしょう
http://20564487.at.webry.info/201007/article_29.html

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